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記憶障害とならんで、表面化する症状
時間や季節感の感覚が薄れる
- 予定にあわせて行動することができなくなる
- 季節感のない服を着たり、
自分の年がわからないなどのことが起る
迷子になったり、遠くへ行こうとする
- 近所で迷子になる
- 夜に自宅のトイレの場所が分からなくなる
- 歩いて行くことが困難な場所へ歩いて出掛けようとする

- 現在の年月、時刻、自分がどこにいるのかなどの基本的な状況を把握することができなくなる
物事を考えることにも支障をきたす
▼考えるスピードが遅くなる
裏をかえすなら、時間さえかければ自分なりの結論に
至ることができます。急がせないことが大切です。
▼2つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる

1度に処理できる情報の量が減っています。念を押して、
情報を過剰に与えると逆効果となり、
ますます混乱を招きます。
シンプルな表現で、1つのことを伝えていくことが重要です。
▼変化に混乱を来しやすくなる
予想外のことをきっかけに認知症が発覚することがあります。

補い守ってくれる人がいることが大切です。
観念的事柄と、具体的な行動が結びつかなくなる
台風がくるから外にでてはいけないことと、散歩に出掛けることの具体的な事柄とが結びつかなくなります。
感情の表現に変化

実行機能障害

実行機能に障害をもたらす
ボタン操作で動かす家電機器など、
機械がもたらす結論と、
ボタン操作が結びつかなくなることによって
起こる実行機能(遂行機能)の障害
元気がなくなり、引っ込み思案になることもある
抽象概念と具体的行動が結びつかなくなり、
実行機能に障害をもたらす
自信を失い、すべてが面倒になる
将来の望みを失って、うつ状態になる場合もある